「和牛五輪」沖縄から14頭 鹿児島で開幕 南農高生徒も出場


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「第12回全国和牛能力共進会」の会場に設置された牛舎=6日、鹿児島県霧島市

 日本一の和牛を決める国内最大の品評会「第12回全国和牛能力共進会」が6日、鹿児島県霧島市をメイン会場に開幕した。5年に1度の開催で「和牛のオリンピック」とも呼ばれ、今回は41道府県から438頭が出品。最終日の10日に最高賞を選ぶ。

 体格や毛並みの良さを審査する「種牛の部」と、肉質を競う「肉牛の部」に加え、今回新たに後継者育成を目的とした「高校および農業大学校の部」を設置した。月齢や性別などで計9区に分類し審査。最高賞に当たる内閣総理大臣賞を種牛と肉牛で各1頭選出する。

 沖縄県内からは、種牛部門に10頭、肉牛部門に4頭の計14頭が出品される。新設された高校・農業大学校の部には、南部農林高の生徒が出場している。

 開会式では塩田康一知事が「和牛の魅力を国内外にアピールする絶好の機会になる。和牛業界が新たな第一歩を踏み出す契機となることを願う」とあいさつした。

 大会期間中は無料で全国の銘柄牛を試食できる。前回は宮城県で開催され、畜産関係者や観光客ら約40万人が来場した。