沖水の山城、カヌー500メートルで準優勝 終盤に猛烈な追い上げ とちぎ国体


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 【栃木国体取材班】第77回国民体育大会・いちご一会とちぎ国体は第8日は8日、栃木県内各地で行われ、カヌースプリントの少年男子カナディアンシングル(500メートル)は決勝で山城翔(沖縄水産高)が2分5秒057を記録し、準優勝に輝いた。


 

カヌースプリント 少年男子カナディアンシングル500メートル決勝 懸命にパドルをこぐ山城翔(手前)=8日、栃木市の谷中湖特設カヌー競技場(小川昌宏撮影)

 カヌースプリント少年男子カナディアンシングル500メートルの山城翔(沖縄水産高3年)が、2分5秒057で2位入賞を果たした。自己ベストを更新し、トップにも0・3秒差と迫った。

 序盤に出遅れた山城だったが、200メートルを過ぎたレース終盤から猛烈な追い上げをみせた。

 「一気にピッチを上げた」と後半に勝負をかける作戦が奏功した。ゴール前50メートル地点では、インターハイなど過去の対戦で何度も後塵を拝したライバル、濱本子龍(和歌山県代表)も抜き去った。

 タイムでもこれまでの自己ベスト2分6秒を大幅に更新した。

 平良祐喜監督は「今までで一番のレース」とねぎらった。ただ、終盤の漕(こ)ぎでパドル操作を誤るミスも出た。山城は「ひと漕ぎのミスで優勝を逃した。あと一歩だった」と悔しさを募らせる。

 9日からの200メートルにも出場予定で、「次は短距離勝負。力を出し切って優勝したい」と力を込めた。

(安里洋輔)