初当選の徳元さん「豊見城を幸せに」 41歳、市政刷新へ誓い 豊見城市長選


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初当選を果たし、カチャーシーを舞う徳元次人さん(左)と千鶴子夫人=9日午後10時13分、豊見城市高安の選挙事務所(ジャン松元撮影)

 【豊見城】事実上の一騎打ちとなった豊見城市長選は、自民、公明から推薦を受け、公園整備や英語、金融教育などを訴えた新人の徳元次人さん(41)が、現職の山川仁さん(48)の再選を阻み、市政交代を果たした。 

 市高安にある徳元次人さんの選挙事務所では妻の千鶴子さん(40)と4人の子ども、支持者らが駆け付け開票を見守った。9日午後10時4分、当選確実の吉報が入ると、割れんばかりの拍手が鳴り響いた。「皆さんの熱い思いで当選することができた」。徳元さんは目に涙を浮かべながら当選の喜びを語った。

 29歳で市議選に挑戦して3期12年務めた。千鶴子さんは「市議選に立候補を決めた時は、学歴もなく政治の知識もない人が当選できるはずがないと反対したが、市議になり、市民のSOSを自分のことのように悩み、考え、解決へ導く姿を見て誇らしかった」と振り返る。徳元さんが市長選出馬を決めた時、千鶴子さんは「全力でサポートする」と背中を押した。

 選挙期間中、家族や地元の同級生、先輩、後輩、高校生たちの支えも原動力となった。演説では英語、金融教育の特化や都市公園の整備、高齢者の移動手段の確保などを訴えた徳元さん。支持者の前で「豊見城を幸せにするミッションを必ずかなえて、市民が徳元で良かったと思ってもらえる街をつくる」と決意を示し、豊見城のリーダーとして新たな一歩を踏み出した。 
(金城実倫)