軟式野球、沖縄選抜が決勝進出 成年男子、準決勝で三重にコールド勝ち とちぎ国体


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 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」第9日の9日、軟式野球成年男子の沖縄代表は準決勝で三重に8-1の七回コールド勝ちで快勝し、決勝に進んだ。

(左)5回裏、内野安打で均衡を破る1打点を挙げる上間雄成(右)7回裏、コールド勝ちを決める2点打を放つ上間智晴=9日、栃木県総合運動公園硬式野球場(砂川博範撮影)

 打線が爆発し、三重に8―1のコールド勝ちを収めた沖縄選抜。14安打の猛攻で相手を圧倒した。四回まで1―1の攻防が続いたが、五回以降は「つなぐ野球」で勢いに乗り、得点を重ねた。

 特に光ったのが「2人の上間」だ。五回二死一、三塁の場面で打席に入った2番上間雄成。「何とか後ろにつなぐつもりで振った」当たりは、二塁への適時内野安打となり均衡を破った。打撃陣を目覚めさせた雄成は、六回にも右中間を深く破る適時二塁打を放ち、この日3打点の活躍を見せた。

 もう一人の上間は、8番上間智晴。七回には一死満塁の状況で打席に立った。甘く来た外角高めの直球を右前へと打ち返した。この日3打点目となる2点適時打でチームのコールド勝ちを決めた。

 智晴は「ボール気味の球だったが、何とかここで決めるつもりで打ちにいった」と振り返った。

 10日の決勝。優勝を懸けて福岡と対戦する。勝てば1987年の海邦国体以来35年ぶりの優勝となる。喜屋武満監督は「全員野球で歴史の扉をこじ開ける。ここまで来たら優勝する」と力強く語った。
 (砂川博範)