「なつかし写真展」で復帰前後の町並み紹介 西原・小那覇自治会 沖縄


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旗頭、エイサー、十五夜あしびなど伝統芸能も盛んな小那覇区の移り変わりをたどる写真展=9月21日、西原町小那覇公民館

 【西原】西原町小那覇自治会(泉川寛会長)は公民館で、復帰50周年記念特別企画として「うなふぁ・時代の流れなつかし写真展」を開催している。復帰前後の集落の移り変わりや生活風景、伝統芸能、老人会、婦人会、青年会、子ども会活動、梅の香り歌碑建立事業など、さまざまな行事を通して発展、継承してきた小那覇区を考える機会としている。

 泉川会長は「区民の皆さんや関係者に見ていただき、今後の地域づくりに役立ててほしい。昭和の時代の組踊、綱曳(ひ)き、成年祝いなどのビデオもある。2時間いた人が、一度では見ることができないから『また来るさー』と言っていた」と笑顔を見せた。また、資料を参照し「戦時中に日本軍が建設していた小那覇(西原東・与那原)飛行場は800メートルあったが撤退。戦後に米軍が拡張して2130メートルにした。しかし住民の反対運動が強く返還された」と説明した。

 青年会活動で小那覇から辺戸岬まで駅伝をしたという新川善勝さん(67)は「時を経て過去を振り返ってみて、活動をやって良かったと思う。この写真展を見て、自分たちもやってみたいと思ってくれたらなぁ」と思いを込めた。

 写真展は平日の午後2時から5時までで、9日は午前9時から正午まで。最終日の16日は午前9時から午後3時までの予定。

(小波津昭子通信員)