パスタやサラダに!海ブドウのイメージ一新 ネットで販売、レシピ紹介も うるま・平安座島


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 【うるま】コンサルタント業などを手がける「クリエイト・コンサルティング」の芝貴幸代表は、平安座島の海ブドウの販売を促そうと、インターネット販売サイト「平安座島 海ぶどう」を通じて県内外に新鮮な海ブドウを届けている。これまで主にどんぶりとして食べられていた海ブドウをさまざまな料理に使ってもらうため、サイトでは海ブドウをトッピングしたトマトパスタなどレシピ集も公開している。

海ブドウの魅力を発信する芝貴幸代表(左)と生産者の三好和美さん=うるま市の平安座島

 販売しているのは、平安座島で唯一の生産者である三好和美さんが養殖する海ブドウ。三好さんと芝代表は、海ブドウが沖縄名物でありながら、県民の食べる機会が少ないことに問題意識を抱いてきた。従来のイメージを変えるため、サイトにレシピを掲載したり、ロゴ作成をデザイナーに依頼したり工夫を凝らした。

 レシピは9品あり、今後も増えていく予定だ。那覇市の居酒屋の店長と芝代表が「一生分の海ブドウを食べた」という情熱を注いで生み出した。「家庭で作れる」をテーマに、市販で手に入る食材で簡単な調理方法にこだわった。ポテトサラダやパスタなど和食以外に応用したメニューが豊富だ。

 三好さんと芝代表は琉球大学と京都光華女子大学が開催する「海ぶどうレシピ甲子園」にも関わっており、さまざまな活動で海ブドウの活路を開こうとしている。芝代表は「海ブドウはいろいろな使い方ができるとても魅力ある食材だ。可能性を知ってほしい」とアピールした。三好さんは「海ブドウは鮮度が命。ぷちぷちの食感をぜひ味わってほしい」と話した。 (古川峻)

海ブドウのトマトパスタ
海ブドウ入りチーズポテサラ