陸上、平川(コザ高)が準V 少年男子A300メートル 力強い走りで決勝も自己新 とちぎ国体


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 【栃木国体取材班】第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」競技最終日は10日、栃木県内各地で行われ、陸上の少年男子A300メートル決勝は、平川慧(コザ高)が33秒18を記録し、準優勝を決めた。


 

少年男子A300メートル決勝 最後までスピードを維持し自己ベストの33秒18を記録し2着でゴールする平川慧(右)=10日、栃木県宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎ(謝花史哲撮影)

 予選に続き決勝でも自己ベストを更新する力強い走りで復調の兆しをつかんだ。少年男子A300メートル決勝に挑んだ平川慧(コザ高2年)はコーナーを回り200メートルを越えた地点で、2位争いで一歩前に出た。直線に入り先行する1位を追うようにスピードを最後まで維持し33秒18でゴール。「自信につながる走りができた」と、抱えていた不安を払拭した。

 6月に日本選手権男子U20の400メートルで県高校記録を更新した。しかしその後は調子を崩し、8月の全国総体で悔しい予選落ちを味わった。春先から続くレースで「知らないうちに疲労が蓄積されていたと思う」と振り返った。

 結果を残せず不安感が募る中で迎えた大会は、本来の力を発揮した。300メートルのレースは、200メートルの速度と400メートルの耐久力が必要となる。ペース配分が難しいが、イメージ通りに走りきることができた。

 約10日後には全国U18の大会が始まる。同じく300メートルに出場予定だ。32秒台が見えてきた平川は「また一から切り替えて、記録更新を目指して走りたい」と意欲を燃やした。

(謝花史哲)