ヤングケアラー向けのオンライン相談窓口やサロン、23年度に設置 沖縄県、支援体制強化へ


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沖縄県庁

 沖縄県青少年・子ども家庭課は13日、県議会の文教厚生委員会(末松文信委員長)で、家事や家族の介護などを担う18歳未満の「ヤングケアラー」向けのオンライン相談窓口やサロンを2023年度に設置すると明らかにした。小渡良太郎氏(沖縄・自民)に答弁した。

 国の「ヤングケアラー支援体制強化事業」の一環で、教職員や医療・福祉関係者への研修のほか、市町村事業を支援するコーディネーターも課内に設置するという。

 同課は9月から、県内小学5年生から高校3年生までの約13万人を対象にウェブ回答などで実態調査を実施している。内容は、普段の生活や世話をしている家族、相談相手、大人にしてもらいたいことなど。10月28日に締め切り、年度内に最終報告を発表する予定だ。

 担当者は「より実態に沿った適切な支援を実施したいので、子どもたちには可能な限り調査に協力してほしい」と回答を呼びかけた。
 (嘉陽拓也)