働いて金銭感覚養う 22日、こども起業家体験 八重瀬


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グループに分かれて祭りの企画について話し合う子どもたち(提供)

 子どもたちが自ら企画・商品開発したお店を出店して起業家体験をする「第3回こども祭り in やえせ」(主催・こども祭り~お祭りで体験する、こども起業家プロジェクト)が22日に開催される。午前10時から午後2時まで、八重瀬町役場内の野外テラスで。入場無料。

 実践的な活動を通して世の中のお金の仕組みを学び、金銭感覚を養うことなどが狙い。参加した小中学生35人が8月から祭りに向けて勉強会を重ねてきた。グループに分かれて会社の名前や社内役割を決めるところから始まり、販売する商品やそれに必要な材料、値段、商品のキャッチフレーズを決め、接客の練習をした。祭りの後には売り上げの確認や税金について学ぶ予定だ。

 当日は「地球にやさしいペン立て」や「あわしゅわ手づくりバスボム」など子どもたちが手作りした商品を並べた店、水風船やパターゴルフなどができる店など8店舗が出店する。飲食店4店舗も参加する。

 祭りは去年から八重瀬町と西原町で開催してきた。主催するファイナンシャルプランナーの田島めぐみさんが学校で行われるような単発的な金銭教育ではなく、継続的で実践的な取り組みが必要との思いで発案した。地域全体で取り組めるようにと、勉強会には地域の実業家を招き、商品に込めた思いなどについて語ってもらう機会も設けた。

 田島さんは「働くことで世の中のお金の流れを実際に体験できる。この取り組みが地域に根付いてくれたらうれしい」と話した。
 (嶋岡すみれ)