市内を駆け巡り、支持訴え 那覇市長選、三日攻防


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 20日から三日攻防に突入した23日投開票の那覇市長選。無所属新人で前県議の翁長雄治さん(35)と、無所属新人で前副市長の知念覚さん(59)は市内を駆け巡り、政策と支持を訴えた。今後4年間の県都のかじ取りをどちらに託すのか、有権者も真剣なまなざしで両候補者の訴えに聞き入った。(’22那覇市長選取材班)


 

集まった支持者と拳を合わせる翁長雄治さん=20日午後、那覇市おもろまち(喜瀬守昭撮影)

翁長雄治さん 基地返還で経済活性化

 翁長雄治さんは玉城デニー知事と共に遊説を展開した。おもろまちの那覇メインプレイス前で行った演説では、米軍基地が返還されて今の新都心地区が形成されたことを強調。故翁長雄志前知事が「基地は沖縄経済の最大の阻害要因だ」と主張していたことを引き合いに出し、基地返還を進める必要性を強調。「今もある那覇軍港を早期返還させ、市民の皆さんと一緒に、この街の経済を活性化させたい」と訴えた。

 街頭では翁長さんの演説に足を止め、聞き入る人が見られた。演説後はグータッチで交流した。立憲民主党の岡田克也幹事長も応援に入り、翁長さんへの支持を呼び掛けた。

集まった支持者と拳を合わせる知念覚さん=20日午後、那覇市泉崎(又吉康秀撮影)

知念覚さん 市民と寄り添う行政に

 知念覚さんは城間幹子市長と共に選挙カーに乗り、遊説に力を入れた。沖縄都市モノレールおもろまち駅前では2人並んで立ち、知念さんが「市民目線を合言葉に8年間、副市長を務めた。38年の行政経験を生かし市民に恩返しをする」と訴えた。車のクラクションを鳴らしてエールを送る市民も見られた。

 県庁前での女性部街頭演説会には多くの支持者が集まり、「行政のプロ」と書いたプラカードを掲げた。知念さんが「私が目指すのは人生の各段階で市民に寄り添う行政だ。どうしようもないときは市役所に来て」と語ると、拍手が送られた。周辺自治体の議員らも応援に駆け付けた。

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