友利3連覇、偉業達成 女子円盤投げ 「力を全て出し切った」達成感 陸上ジュニアオリンピックカップ


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U18女子円盤投げで3連覇を成し遂げた友利晟弓(提供)

 愛媛県総合運動公園陸上競技場で21日に開幕したJOCジュニアオリンピックカップ第16回U18・第53回U16陸上競技大会で、那覇西高3年の友利晟弓(なるみ)が女子円盤投げで頂点に立ち、3連覇を達成した。

 3回目に43メートル62を記録して優勝をつかんだ。

 友利は「自己ベスト、大会新を出せなかったのは少し悔しいけど、力を出し切った。率直にうれしい」と語った。

 全国高校総体に続き、女子円盤投げの友利晟弓(那覇西高3年)が全国3連覇の偉業を成し遂げた。県内の記録会を除く公式戦としては高校最後の大会。自己ベストには届かなかったが、3年間の思いを乗せた投てきで優勝を飾った。

 「今持っている力を全て出し切った」と達成感をにじませた。

 1回目で順当に40メートル台に乗せ2位につけた。2回目は伸び悩んだものの、3回目で1位の選手を上回る43メートル62を記録し逃げ切った。「きつかったけど仲間たちと越えてきたからこそ今季の結果につながったと思う」

 兄2人を追い掛け那覇西高に入学した。投てき専門の赤嶺永哲教諭ら、多くの関係者の支援を受けて「3年間充実した競技生活を送れた」ことが、勝ちきる力を形成した。

 今大会は、砲丸投げとやり投げで出場した国体から調整が間に合わなかった。記録は残せなかったが、大学という次のステージで「この悔しさを力に変えていきたい」と前を見据える。11月には県記録会もある。最後まで自己ベストを狙い続けるつもりだ。

 「家族に支えてもらって競技に集中できた」という高校3年間。大学での目標は50メートル以上の記録だ。これまでの感謝を口にし、来春からは親元を離れ県外で競技に打ち込み、成長を続ける。

  (謝花史哲)