平川(コザ高)300メートル2連覇 大会新と高校最高記録の栄冠 32秒台も到達 陸上ジュニアオリンピックカップ


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 陸上のJOCジュニアオリンピックカップ第16回U18・第53回U16大会第2日は22日、愛媛県総合運動公園陸上競技場で各種目を行った。U18男子300メートルA決勝で平川慧(きら)(コザ高2年)が32秒85の大会新、日本高校最高記録を出して2連覇を果たした。予選3組は33秒97で1位通過。決勝は最も外側の9レーンだったが、序盤から飛ばしてリードを守り切った。


 

U18男子300メートルで大会新と高校最高記録を出して優勝したコザ高の平川慧(提供)

 2連覇の重圧と県外で3週続く連戦の疲れをはね返し、平川慧(コザ高)が300メートルで頂点をつかんだ。目標だった32秒台に到達し、大会新と高校最高記録という栄冠も付いてきた。今年最後の大会で有終の美となり、「良い結果で締められてほっとした」と安堵(あんど)した。

 ここまで順風ではなかった。8月の四国総体400メートルは上位入賞が期待されたなかで予選落ち。大きなショックを受けたが、「そこからはい上がる」と気を取り直し、九州新人の200メートルで優勝するなど状態を上げた。

 300メートルでは、10月10日の栃木国体で自己新の33秒18で2位に入るも、1位のエケ・ジュニア瑠音(北海道栄)に目の前で32秒86の高校最高記録を出された。しかしエケに「U18で(記録を)更新する」と宣言した通り、わずか12日後の有言実行となった。

 この日は不慣れな外側レーンだったが、スタートから出力全開。スピードは最後まで落ちず、最終直線はぶっちぎりのゴールだった。次の目標は高校最後となる来年の全国総体で「優勝すること」だ。負けを糧に成長を見せたスプリンターの挑戦は続く。

(金良孝矢)