コーヒー輸出や人材データベース…ボリビアの県系の若者らがビジネス企画プレゼン 世界のウチナーンチュ大会のイベントで発表へ


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ビジネスアイデアをプレゼンテーションする若者たち

 国際協力機構(JICA)ボリビアとボリビア沖縄県人会の主催で、ウチナービジネスワークショップが8月から9月にかけて全3回実施され、ビジネスに関心のある沖縄県系の青年ら23人が参加した。ビジネスアイデアプレゼンテーションで最優秀賞グループ代表者の玉城優美さん(22)と、準優勝グループ代表者の玉城裕貴さん(22)は、第7回世界のウチナーンチュ大会に合わせて10月29日に行われる「OKINAWA to沖縄ビジネスシンポジウム」でビジネスプランを発表する。

 ビジネスワークショップは、1回目に起業経験談、2回目に貿易に関する講義を行い、3回目にビジネスモデルを策定した。最終回の3回目では、講師のレネ・サロモン氏(Fundación Trabajo Empresa代表)から、ビジネスモデルキャンバスの作成方法を学んだ。参加者は事前に考えてきたビジネスアイデアをプレゼンテーションした。オブザーバーを含めた投票で高ポイントを獲得した五つのアイデアが選定された。

 その後、グループに分かれてビジネスモデルキャンバスを作成し、最終プレゼンテーションを実施した。審査員による評議で最優秀賞に「カカオ・コーヒーの輸出“ブラックゴールド”プロジェクト」、準優勝に「人材情報データベース」のグループが選ばれた。

 最優秀賞グループの玉城優美さんはオキナワ第2移住地出身で糸満市にルーツを持つ。ブランディングのセンスの良さ、ビジネスとしてのポテンシャル、プレゼンテーション能力が評価された。準優勝グループの玉城裕貴さんは、オキナワ第3移住地出身。ボリビア県系社会の問題を分析し、その解決策を探ろうとする姿勢とプレゼンテーション能力が評価された。
 (安里三奈美通信員)