沖縄県内の不登校5286人、791人増 人口比で全国超え、小中高でいずれも増加 21年調査


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 沖縄県教育委員会はいじめの認知件数と暴力行為の発生件数が減少したことを評価したが、いじめは「重大事態」発生件数が増加し、対教師の暴力件数は前回調査より35件増えた。不登校者数は小中高校で791人増加し、5286人となった。

 「魅力ある学校づくり」に取り組んでいることを県教委は強調するが、識者は「コロナ禍で意思疎通の機会が減ったことや子どものSOSに対応できなかったことが数値に出ている」と指摘した。

 国立、私立を含む不登校者数は、小学校で1903人、中学で2532人、高校で851人、合計5286人だった。前回調査と比較すると、いずれの校種も増加していて、小学校が339人、中学校が433人、高校が19人増えた。

 千人当たりの割合は、小中学校が沖縄29.4人(全国25.7人)、高校は沖縄19.7人(同16.9人)で、いずれも全国値を上回っている。
 (嘉数陽)