第22回全国障害者スポーツ大会(いちご一会とちぎ大会)は31日、栃木県内で最終日があった。今大会で県勢は金2、銀6、銅5の計13個のメダルを獲得。
宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで閉会式が行われ、全国の選手らと健闘をたたえ合った。選手らの喜怒哀楽あふれる4年ぶりの大会が幕を閉じた。
卓球では県代表選手ら4人が全員メダルを獲得する大健闘を見せた。全員でメダルを手に、喜びの表情で大会を終えた。
サウンドテーブルテニスで金メダルを獲得した伊良波克子は「とてもうれしいが、思うように試合はできなかった」と振り返る。「次は悔いの残らない金メダルをとりたい」と練習への熱が増した。
一般では、桃原聖也が銀メダル。初出場の緊張から「全試合通してミスが多かった」と反省。「技術を身につけてまた出たい」と来年の出場へ意欲を見せた。
「もっと練習したいと思った」と話すのは銅メダルの大城勇人。ボールの回転が複雑になるラケットを使う相手に苦戦した。「弱点を克服して次は銀以上を取りたい」と意気込む。
銅メダルの宮里学はリベンジを誓った。2試合目の1セットをジュースで負けた。焦りから「らしくない」プレーに。表彰で負けた相手とグータッチを交わし再戦を約束した。
(金盛文香)
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恩返しできた
陸上2部50メートルで銀メダルを獲得した奥平広光(54)の話 大会に推薦してくれた人に恩返しできてよかった。レースは60点。緊張で震えてうまくスタートができず、若い人についていくのにやっとだった。これまでも県選手団に選ばれたことがあったが、大会の中止が続いた。出場できたのは初めて。栃木に来てよかった。