ハワイのコロナ対策、健康最優先に厳しい対策 イゲ州知事が那覇で講演「ハワイと沖縄の関係は重要」


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講演するハワイ州知事のデービッド・ユタカ・イゲ氏=10月31日、那覇市

 第7回世界のウチナーンチュ大会に合わせて、ライオンズクラブ国際協会337―D地区沖縄リジョンは10月31日、ハワイ州知事のデービッド・ユタカ・イゲ氏の講演会を那覇市ぶんかテンブス館テンブスホールで開いた。

 ハワイ州は米国で最もコロナ対策が進んでいると言われ、イゲ氏は「ウィズコロナにおける観光の在り方」のテーマで講演した。

 ハワイでは地元の人の健康を最優先に隔離、マスク義務化、リモートワーク推進の徹底など厳しい対策をとってきた。感染者数が減るにつれて対策を緩和するなどし、失業率はコロナ禍で最も落ち込んでいた22.4%から、今年9月には3.5%まで回復した。

 イゲ氏は「私たちが共有する地球を大切にするという意味の『マラマの精神』を日本人は特に理解しているため、日本人観光客の大切さを実感している」と感謝した。

 沖縄との間で長く行っている交換留学制度や、1985年に始まった姉妹都市提携、今後は図書館の協力合意も結ぶ予定であることなどに触れ、「州知事を長く務めれば務めるほど、ハワイと沖縄の関係がどれだけ重要かが分かってきた」と強調した。

(與那覇智早)