沖縄市宮里の路上で今年1月、バイクで走行中の男子高校生(17)=当時=と沖縄署に勤務していた男性巡査(30)が接触し、高校生が右目を失明する重傷を負った事件で、特別公務員暴行陵虐致傷容疑で那覇地検に書類送検された巡査が容疑を大筋で認めていることが3日、関係者への取材で分かった。伸ばした警棒を右手に所持した状態でバイクの高校生につかみかかったことなどを認め「つかみかかったことは間違いない。とっさのことだった」などと話しているという。
関係者によると、巡査は対面から走ってきたバイクを止めるためバイクの前方右側から右手で警棒を差し向け、左手で高校生につかみかかった。この際、警棒が高校生の右目付近に当たった。高校生の顔を目がけ警棒を強くたたき付けるような行為ではないとの趣旨の供述をしているという。
県警は男性巡査が走行中のバイクの停止を試み、警棒を持った状態で高校生につかみかかった一連の行為が暴行に当たるとして、過失ではなく故意によって職務中に傷害を負わせたとして、同容疑で書類送検した。
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