県高校新人大会は3日、ハンドボール決勝が県総合運動公園体育館で行われた。男子は興南が那覇西を40ー23で破り、16年連続36度目の優勝を果たした。
危なげなく優勝した興南だったが、エースの洲鎌史成主将ら3人をけがで欠くなどチームの状態は万全ではなかった。しかし代わりに出場した高吉航太らが「(出られない)仲間の分まで勝ちきろうと思った」と奮起し、王者の意地を見せた。
高吉がチームのエースナンバー「7番」を背負うことが決まったのは大会3日前。プレッシャーもあったが「背負うからには頑張ろう」と、後半にサイドから連続得点を決めるなどしてチームをもり立てた。
守備では相手エースの動きを封じた比嘉優太郎の活躍が光った。1週間前に右肩を痛めてボールを投げられないほどだったが、堅守に徹した。勝利に貢献し「ほっとしている」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
(金良孝矢)
※注:高吉航太の「高」は旧字体
(県総合運動公園体育館)
【男子】
▽3位決定戦
北中城
36―24(15―13,21―11)
コザ
▽決勝
興南
40―23(22―8,18―15)
那覇西