沖縄観光総研(宮島潤一代表)は4日、創立5周年に際し、記念講演会と感謝の集いを那覇市の沖縄ハーバービューホテルで開き、県内の観光関係者ら約130人が参加した。全日本空輸(ANA)の井上慎一社長が「輝かしい沖縄観光の未来への提言」というテーマで記念講演を行った。
井上社長はANAグループとして、リアルとデジタルの両面で生活の質と利便性を高めるサービスを展開していくことや、地域創生に関する事業やサービスを拡大していく方針だと話した。
地方でアーティストに創作活動を行ってもらう「アートワーケーション」の函館市での取り組みを紹介し、沖縄でも実施したいとした。
毎年の沖縄でのプロ野球キャンプや空手など、スポーツ関連の観光客誘致が必要だとした。沖縄科学技術大学院大学(OIST)を活用し、シリコンバレーのように科学技術人材の集積を図ることや、キジムナーなどの妖怪を売りにした新しいツーリズムを提言した。
井上社長は「航空会社の使命は沖縄にたくさんのお客さんを連れてくることだ。これからもパッションを大事にしていきたい」と抱負を語った。 (與那覇智早)