第39回琉球新報杯小・中相撲大会(主催・沖縄県相撲連盟、後援・琉球新報社)が5日、名護市営相撲場で開かれ個人と団体戦を行った。団体の中学生決勝リーグは3校が1勝1敗で並んだが、再試合で浦添が2勝し優勝を果たした。小学生の低学年は辺野古A、高学年は伊江西Aが頂点に立った。個人の中学生決勝は内間悠天(はるま)=伊江1年=が狩俣弥央望(みなせ)=浦添3年=に押し出しで勝って栄冠をつかんだ。
押し相撲 力負けせず 内間
得意の四つ相撲に持ち込めなくても、押し相撲で頂点をつかんだ。中学個人戦で優勝した内間悠天(はるま)=伊江中1年=は「うれしい。優勝したら学校の先生がご褒美をくれるので頑張れた」と笑顔を見せた。
初戦は押し倒し、準決勝は押し出しで勝ち進んだ。決勝の相手はほぼ同じ体格の狩俣弥央望(みなせ)=浦添3年。立ち会いで相手の動きを見ながら右四つを狙うが、かわされて胸に頭を付けられる。そこで「(相手の頭を)起こそう」と押し相撲に切り替えた。互いに激しい押し合いとなったが、力負けせず相手を土俵の外に押し出した。
直前にあった3校による団体戦は、長嶺六三志(むさし)と2人で出場。ほかよりメンバーが1人少ないにもかかわらず、激しい三つどもえ戦を演じた。結果に3位に終わったが、その悔しさを個人戦で晴らした。
身長180センチ、体重128キロの体格を誇り、小学1年から始めた相撲。「勝つと気持ち良く、戦略などを考えるのも楽しい」と魅力を語る。「次も1位が良い」と常勝を誓った。
(金良孝矢)
浦添、再試合接戦制す
三つどもえで再試合となった中学団体決勝リーグは、浦添が接戦を制した。伊江との最終戦で、大将の玉城伝紳(てんしん)=2年=は上手投げを仕掛けられるが、左から相手を切り返して優勝を決定づけた。頼れる大将はレスリング仕込みの奇策で全勝しチームを引っ張った。
7月の県総体も三つどもえでの再試合だった。その時も大将として活躍した玉城は「ほっとした」と安堵(あんど)しつつ「次も優勝できるようにしたい」と気を引き締めた。
(金良孝矢)