ラジオ体操、毎朝続けて68年! 渡嘉敷小中学校「毎朝楽しい」


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みんな一緒に朝のラジオ体操で体をほぐす住民ら=10月27日、渡嘉敷村役場間大通り

 【渡嘉敷】今日も元気ハツラツ、朝のラジオ体操で1日がスタートする―。1954年から68年間続く渡嘉敷小中学校(大城正篤校長)の「朝のラジオ体操」。児童や保護者、教員らが村役場前に集まり、午前6時30分のNHKラジオ放送に合わせて全身を満遍なく動かし体をほぐす。

 10月27日は秋風の吹く爽やかな朝だった。大城校長、外間喜康教頭ら同校教員のほか、児童や保護者25人が参加して心地よい汗を流した。

 小学校1年生から継続して参加しているという双子姉妹の山城一生美(かなみ)、一生幸(かなさ)さん(小学5年)は、父親の一正さん(51)と一緒に体を動かす。「朝の体操は気持ちが良くて、楽しいので毎日来ている」と笑顔を見せた。宮城漣さん(小学3年)は「体操の後は元気になる」と声を弾ませた。

 島に赴任して以来、欠かさず体操に参加している大城校長は「基本的な生活習慣の育成や健康増進に役立ち、元気に1日のスタートが切れるので児童、生徒に参加を呼び掛けている」と体操の良さを強調した。

 今年4月に赴任した古波津翔太教諭(28)は「朝ご飯もおいしく、仕事にも集中できる」とうれしそうに話した。

 同校のラジオ体操の始まりは村に親子ラジオ放送設備が導入されたのがきっかけ。かつては渡嘉敷小中、阿波連小の児童会、生徒会がそれぞれ早起き会活動の一環で実施した。体操後は道路の掃除を行い、班ごと(1~13班)に出席状況を学校で報告していた。
 (米田英明通信員)