あでやか 多彩に12演目 名護市瀬嵩で「村踊り」


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村踊りのトリを飾る「松竹梅」=10日、名護市の瀬嵩公民館

 【名護】名護市瀬嵩区(兼濱富男区長)で10日、区民や近在の招待客ら多数が参加して第9回村踊りが開催された。

 根神屋(拝所)での「かぎやで風」と「上り口説」の奉納踊りをした後、公民館では「かぎやで風」「辺野喜節」「秋の踊り」の歌・三線で幕が開き、老人クラブによる「笑い福い節」、青年会による「笑い戻りかご」の余興のほか12演目の舞踊でにぎわった。
 中でも「浜千鳥」と「花笠安里やー」は瀬嵩区独特の形が引き継がれているという。トリは「松竹梅」。村踊りの中断で長い間途絶えていたが、2002年に復活させた。梅以外の松・竹・鶴・亀の衣装はシンプルな白地の着物に紫の帯、息が合った5人の踊りに大きな拍手が湧いた。
 「海のちんぼーらー」を踊った子ども会の上原ねあさん(8)と比嘉あいるさん(6)は「8月から練習してうまく踊れた。他の踊りも覚えたい」と意欲を見せていた。
(嶺井政康通信員)