空飛ぶの見られるかも?翼がついた種子「ハネフクベ」 人工で結実 グライダーのモデル 日本初、熱帯ドリームセンター 沖縄・本部


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日本初の結実に成功したハネフクベの(上)果実と種子の標本と(下)果実(熱帯ドリームセンター提供)

 【本部】本部町の海洋博公園熱帯ドリームセンターでこのほど、翼がついた種子がグライダーのモデルになった「ハネフクベ」(ヒョウタンカズラ)の人工授粉による結実に、日本で初めて成功した。2003年に植栽した雄株と19年に植栽した雌株を22年8月に人工授粉を試みた結果、実がなったという。

 ハネフクベの果実は直径20センチ前後になっており、見頃は11月下旬ごろまでという。同センターは「種子が空中滑空する様子を見ることができるかもしれない」と来場を呼び掛けた。

 ハネフクベはマレーシアなどが原産の熱帯果実。熱帯雨林の密集した木の中で、広い範囲に種子を飛ばすため、高い位置で開花させる必要がある。国内では雌雄株そろって植栽している施設が少なく、結実に成功した事例がなかった。
 (松堂秀樹)

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