外科手術の技術を競う…沖縄県内病院の若手医師10人が参加しコンテスト 沖縄・西原


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結紮・冠動脈吻合コンテストで技術を競う若手医師(右)=10月16日、西原町上原のおきなわクリニカルシミュレーションセンター

 「CV Forum in OKINAWA」(ジョンソン・エンド・ジョンソン主催)が10月16日、沖縄県西原町のおきなわクリニカルシミュレーションセンターで開かれた。県内の若手外科医の育成が目的で「結紮(けっさつ)・冠動脈吻合(ふんごう)コンテスト」には、県内各病院から若手医師10人が参加した。

 特別講演した琉球大学病院第二外科専門指導医の比嘉章太郎さんによると、医師の数は年々増えている一方、外科医の数は増えてない。外科医の高齢化が顕著で、若手外科医の確保が課題となっている。

 コンテストでは豚の心臓を使い、心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が詰まったことを想定し、別の血管を糸で結合する技術を競った。傷を付けることなく、血液が止めどなく流れるような丁寧さが求められる。優勝した中頭病院心臓血管外科の山田直輝さんは「家で練習するモチベーションになり、うまくなる実感が持てた」と話した。

(中村優希)