恩納村のシイタケ偽装 謝罪し販売を再開 社「信頼回復に努める」 沖縄


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販売再開したシイタケの自販機=10月、恩納村

 沖縄県恩納村でシイタケを栽培する「沖縄しいたけ田中」の産地偽装問題で、同社の福元良平代表代行が8日までに琉球新報社の取材に応じた。福元代表代行は「今後は消費者の信頼回復に努めていきたい」と謝罪した。同社は再発防止策を講じ、10月下旬から県内のファーマーズマーケットや自販機で販売を再開した。

 再発防止策として、生シイタケは宮崎県からの供給を停止し、県内で収穫した物のみを取り扱うという。スパイスなどの商品は原材料の保管場所を明確化し、混在を避ける。生産基盤体制の強化を図り、安定供給を目指すとしている。

 同社で生産されるシイタケは宮崎県のグループ会社から仕入れた菌床ブロックを使用している。シイタケは植菌地が原産地となることから「原産地宮崎県、収穫地沖縄県」とラベルに表記し、恩納村名嘉真の工場などで販売を再開した。

 同社によると、恩納村で生産していたプライベートブランド「王美凛茸(おうびりんだけ)」などのシイタケ生産が需要に追い着かず、同社のグループ会社で生産した宮崎県産のシイタケを混入し産地を偽った状態で販売した。同社の田中未一郎社長は9月に産地偽装を認めて販売を停止した。

自販機で販売が再開されたシイタケ=10月、恩納村