「沖縄を戦場にするな」「知事も声あげてくれないと」 雨の中、130人が日米演習に抗議 沖縄・那覇


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メッセージを手にするなどして日米共同統合演習に抗議する人たち=9日午後6時14分、那覇市泉崎(小川昌宏撮影)

 沖縄平和運動センターは9日、沖縄を含む全国各地で実施される日米共同統合演習「キーン・ソード23」に抗議する集会を那覇市泉崎の県民広場で開いた。雨が降りしきる中、雨がっぱなどを着た約130人が「沖縄を戦場にするな」「日米軍事演習を止めろ」などと拳を突き上げ、自衛隊などの民間港・民間空港の使用反対を訴えた。

 同センターの比嘉京子共同代表は「相手国に危機感・緊張感を募らせるのは沖縄が望む姿ではない。演習がどこに向かおうとしているのか考えなければならない」と強調した。

 訓練の反対について県民を挙げて取り組む必要性を強調する声も出た。「ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会」の山城博治共同代表は「市民団体では限界がある。県議会も玉城デニー知事も声を上げてくれないと止められない」と訴えた。

 集会に中城村から参加した40代女性は、沖縄戦で沖縄が本土決戦前の時間稼ぎの「捨て石」にされたことに触れ、「また日本の戦争に沖縄を巻き込むのか」と憤った。

(塚崎昇平)