一般家庭で飼育されている犬を対象に、警察犬としての能力を審査する2022年沖縄県警察嘱託警察犬審査会が8日、豊見城市の豊崎海浜公園の広場で開催された。
シェパードやゴールデンレトリバーなど61頭の犬が参加し、日頃の訓練の成果を披露した。今回は40頭が審査に合格し、嘱託警察犬候補となった。正式に嘱託警察犬になると、犯罪捜査や大規模警備の際に応援で出動する。
県警鑑識課の安里秀明警部は「今は県警直轄の警察犬が5頭いる。嘱託警察犬にはその後継としても期待している」と話した。
審査では、リードを外した状態で指導士の指示に従う「服従科目」のほか、犯人の足跡をたどる「足跡追及」、犯人と同じ臭いがする布を探し当てる「臭気選別」、火薬の臭いがする箱を当てる「銃器捜索」の4科目が実施された。
ゴールデンレトリバーのジャスミン(7)は、銃器捜索で火薬の臭いがする箱を見事に当て、飼い主の59歳の女性の元に飛びついて喜んだ。女性は「私の緊張が伝わらないか心配したが、よくやってくれた。帰ったらごちそうをあげたい」と笑顔で話した。
(金城大樹)