失明の高校生、沖縄県警の説明に異論 「停止求められていない」弁護士が会見【認識の比較表あり】


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被害少年と家族のコメントが発表された記者会見=10日、那覇市の県庁記者クラブ(大城直也撮影)

 沖縄県沖縄市宮里の路上で今年1月、沖縄署に勤務していた男性巡査(30)とバイクで走行中の男子高校生(17)=当時=が接触し、高校生が右目失明などの重傷を負った事件で、高校生の代理人弁護士の金高望氏、川津知大氏が10日、県庁記者クラブで会見した。「県警の説明にはショックを受けている」と高校生側のコメントを発表。県警は1日に高校生や家族らに謝罪したが、高校生側は現況の説明ならば「謝罪は受けなかった」と話しているという。

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 事件では、巡査が特別公務員暴行陵虐致傷容疑で書類送検された。県警の事実認定によると、巡査は職務質問のためバイクで走行中の高校生に停止を求めた。事件発生当初、巡査は高校生がけがを負った認識はなかったとしている。

 一方、弁護士らは「高校生は停止を求められた認識はない」とし、高校生の主張と県警の事実認定に食い違いがあると指摘。巡査の加害認識の有無について、弁護士らは「(顔面骨折するほどの)相当な衝撃を受けており、そのような弁解は信じがたい」と述べた。高校生は「突然物陰から出てきた警察官に声をかけられることもなく、棒のようなもので殴られた。つかみ掛かられたという認識もない」と主張しているとした。高校生の母親は弁護士を通じて「今後の捜査では、息子の言っていることに誠実に目を向けてほしい」とコメントした。

 県警によると、双方の主張に齟齬(そご)があることを認めた上で、総合的に判断し事実認定に至ったという。今後も被害者らに真摯(しんし)に対応し、慎重に捜査を進めていくとしている。

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