世界の日野さんがジャズの音色で沖縄の観客を魅了 ケイコ・リーさんはクイーンなどカバー曲も 琉球新報ホールでコンサート


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
力強い演奏を披露する日野皓正さん(左)、熱唱するケイコ・リーさん=10日、那覇市泉崎の琉球新報ホール(喜瀬守昭撮影)

 日本を代表する世界的ジャズ・トランペット奏者・日野皓正(てるまさ)さんと、ジャズ・ボーカリスト・ケイコ・リーさんらのジャズコンサート「日野皓正(てるまさ)&ケイコ・リーLIVE IN OKINAWA」(RUN INC.主催、ラジオ沖縄、琉球新報社共催)が10日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。2組のグループが熱気を帯びた演奏を繰り広げ、約500人の観客の拍手が会場を包んだ。

 ケイコ・リーさんは日本を代表するミュージシャンと共演で、クイーンやビートルズなどカバー曲のほか、オリジナル曲計8曲を披露した。包容力あふれる歌声に多くの観客を引き込んだ。日野さんは若手実力派ミュージシャンとの共演で、オリジナル楽曲など計5曲を演奏した。トランペットを重厚な音色で奏でながら、ドラムやベースと即興性に富んだパフォーマンスを繰り広げた。

 那覇市から訪れた金城満さん(63)は「ケイコ・リーさんがすごかった。80歳の年齢を感じさせない日野さんの演奏にもびっくりした。若手を前面に出しつつ、次の命を生んでいく教育者としてもすごいなと思った」と話した。
 (田中芳)