沖縄工に21世紀枠推薦状 来春センバツ 県高野連、勉学と両立評価


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21世紀枠推薦の表彰状を手にする沖縄工の金城功(左)と西原康弥=10日、那覇市の同校

 沖縄県高校野球連盟の川畑三矢会長は10日、来春の第95回高校野球選抜大会21世紀枠への推薦を決めた沖縄工(那覇市)を訪問し、推薦の表彰状を手渡した。12月9日に九州各県の推薦校の中から九州地区候補校が選定され、来年1月27日の選考委員会で出場校が決まる。

 川畑会長は近年、同校が連続で県大会上位に進出していることや、学業面で資格取得に励んでいることを評価し「勉学と野球を両立していることのポイントが高かった」と推薦理由を述べた。同校は資格取得に力を入れ、電気工事士1種、2種の合格者数が全国最多になったこともある。

 喜瀬民男監督は「現2年生はコロナ禍で中学でも思うように部活ができず、高校に入ってからもしっかり活動できていなかった。その中で勉強に励み、体づくりなど見えないところでも努力してきた」と選手をたたえた。大城栄三校長は「創立120周年記念の年に選ばれ、OBも地域も喜ぶことだろう」と話した。

 捕手の金城功(2年)は「選ばれたのは自分たちの力だけでない。先輩方がベスト4になっていたことも選考につながっている」と感謝し、守備の要として今後もチームを引っ張る意気込みを語った。
 (稲福政俊)