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乳児死亡の認可外保育園に閉鎖命令へ 那覇市、検証委員会も設置の方針


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那覇市役所

 7月に那覇市の認可外保育園(8月に廃止)で一時預かりの生後3カ月の男児が心肺停止の状態で救急搬送された後、死亡した件で、市は14日、この園に閉鎖命令を出す案を市こども政策審議会に諮った。同審議会は閉鎖命令は妥当と答申した。今回の事案の検証や再発防止などを求める付帯意見も出した。

 付帯意見では「市民の一時預かりのニーズは高いと考えられる」とし、ニーズの掘り起こしや保育士を確保して質の向上に努めること、認可外園の支援として乳幼児突然死症候群予防のチェックの様式を示すことなども求めた。

 市は、この園がこれまで乳児の睡眠時の対応などについて指導を受けたものの、改善が見られなかったことなどから閉鎖命令を提案した。命令を出す時期は今後、早急に決めるという。検証委員会も設置する方針で、委員の人選を進めている。
 (伊佐尚記)