那覇市は市立小中学校の保護者から給食費の追加徴収をせずに食材費の高騰に対応するため、10~12月の牛乳購入費を市で負担している。牛乳購入の予算は約9677万円で、市議会9月定例会で可決された。国の新型コロナ対応地方創生臨時交付金を活用した。
給食の食材費は保護者が負担している。市が9月定例会に向けて実施した調査によると、2022年度の食材費は前年度に比べ約11%高騰していた。食材高騰は円安や原油高騰などが影響しているという。
9月から来年3月までの高騰分の見込みが、3カ月分の牛乳購入費に近い額だったため、市が牛乳を購入することで食材高騰分をカバーした。
市の担当者は次年度の食材高騰分のカバーについても「財政当局と調整しながら検討する」とした。
(伊佐尚記)