陸自の水陸機動団が徳之島で訓練 統合演習、周辺に日米の輸送艦 住民は反対集会 


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ボートで輸送艦に入る陸上自衛隊水陸機動団=17日、鹿児島県の徳之島沖

 【徳之島で明真南斗】自衛隊と米軍が実施している日米共同統合演習「キーン・ソード23」で、自衛隊は17日、鹿児島県徳之島沖で、島しょ防衛を担う陸上自衛隊の水陸機動団(水機団)の訓練の一部を公開した。

 訓練では、島しょ防衛を想定し、水機団が沖合からボートで輸送艦おおすみに乗り込む訓練をした。16日に続き、他国の軍幹部がその様子を視察した。徳之島周辺には、米軍のドック型輸送揚陸艦ニューオーリンズや自衛隊の輸送艦くにさきも訓練に参加した。

 一方、同島では演習に反対する集会とデモ行進があった。徳之島文化会館では17日夕から演習に抗議する集会が開かれ、住民ら約40人が参加した。「徳之島を戦場にするな」「徳之島の自然と平和を守ろう」と声をそろえた。演習に反対する集会決議を採択し「徳之島が戦場になる恐れがある演習に反対する」と指摘した。