SNSで見つけた男性を知り合いと勘違い「お金貸して」の頼みに送金間際の女性…窓口で詐欺未然防止


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高齢女性の詐欺被害を未然に防いだ琉球銀行大謝名支店の副支店長(前列左から2人目)と大城沙彩さん(同3人目)ら=10月25日、宜野湾署

 【宜野湾】沖縄県警宜野湾署(江田一也署長)は10月25日、宜野湾市の琉球銀行大謝名支店で、知人を名乗る男に現金を振り込もうとした70代女性に詐欺であることを伝え、被害を未然に防いだとして、同店の副支店長と大城沙彩(さあや)さんに宜野湾署で感謝状を贈呈した。

 署や同店によると8月17日、窓口を訪れた70代女性が知り合いの外国人男性に70万円を振り込みたいと相談してきた。

 女性は会員制交流サイト(SNS)で見つけた男性を知り合いと勘違いし、メッセージを送り、それから2カ月ほどやりとりした。男性から「荷物を受け取るために70万円が必要だから、金を貸してほしい」と頼まれた。

 窓口の大城さんは女性の話から詐欺の可能性を危惧して、副支店長らと送金を思いとどまるように説得、110番通報した。警察官も加わった説得は計1時間半に及んだ。女性はだんだんと詐欺であることを理解し、帰ったという。

 贈呈式に参加した副支店長は「お客さまが私たちの話を受け止めてくれたことに感謝している」と話した。大城さんは「詐欺を未然に防ぐことができてうれしい。今後もお客さまの立場に立って応対していきたい」とほほ笑んだ。江田署長は「女性を強く説得してくれたことに感謝している」と語った。

(友寄開)