東京の保育園児がエイサー演舞 「中野区と沖縄」1970年から続く縁で実現


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園児にエイサーを指導する上原慶さん(右)=東京都内

 【東京・沖縄】沖縄市久保田青年会のオリジナルエイサー曲「守礼の島」を使用したエイサー演舞がこのほど、東京の中野打越保育園(穂刈陽子園長)運動会で行われ、5歳児が演舞を披露した。

 指導したのは沖縄市南桃原青年会出身で「中野のオキナワを語り継ぐ」代表の上原慶さん(42)。保育園のある中野区には集団就職で上京した若者のため1970年に「沖縄郷土の家」が開設された。日本復帰50周年の節目に当たり、70年から続く「中野と沖縄」の縁で実現した。

 中野チャンプルーフェスタのエイサーを見て指導を依頼した穂刈園長は「沖縄と深いつながりのある中野区だからこそ『守礼の島』のエイサーを披露できてうれしい」と述べた。

 指導した上原さんは「関東エイサーの源流となった沖縄市久保田青年会の『守礼の島』を、運動会などで使用できるようにポップスバージョンにした。曲を聞いて、地域を大切にするエイサーに託した思いや、沖縄文化を支えている青年会活動に興味を持ってほしい」と思いを述べた。

(喜納高宏通信員)