辺野古あすにも工事再開 防衛局が県に着手届提出 


この記事を書いた人 金城 美智子
県環境部環境政策課の金城賢副参事(右)に本体工事の着手届を手渡す沖縄防衛局職員=28日午前11時47分、県庁

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向け、沖縄防衛局は28日午前11時47分、県に本体工事の着手届を提出した。

 着手届によると、本体工事は29日着手予定で、2020年10月31日を完了予定日としている。全体で約160ヘクタール、そのうち代替施設本体が約150ヘクタール、護岸部分が約5ヘクタール、辺野古地先水面作業ヤード約5ヘクタールと明記。これらを対象事業区域としている。
 防衛局は職員3人で県環境部環境政策課を訪れ、担当部署に1枚紙の着手届を提出した。受け取った同課の金城賢副参事は「県としては工事の着手は可能とは考えていないので、いったん預かって上司に報告し、取り扱いは今後検討する」と話した。
 埋め立て本体工事に関連する作業に手を付ける場合は、県環境影響評価条例に基づいて提出しなければならない。国土交通省による県の「埋め立て承認取り消し」効力停止の27日の決定を受け、防衛局は工事を進めたい意向だ。【琉球新報電子版】