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沖縄リゾート婚、過去最多の1万6900組の見込み チャペルに空きがあっても受け入れできない…スタッフの人手不足も


この記事を書いた人 Avatar photo 當山 幸都

 11月22日は「いい夫婦の日」。新型コロナウイルス禍で打撃を受けてきた県内ブライダル事業だが、沖縄リゾートウェディング協会(那覇市)によると、2022年は国内客で過去最多となる1万6900組の「リゾ婚」が見込まれる。国外客も徐々に回復が見込まれる一方で、受け入れ側の人手不足が課題に浮上している。

 県のまとめによると、リゾートウエディング(フォトウエディングなどを含む)はコロナ前に国内1万5千組前後、国外2千組前後まで堅調に伸びてきた。だが、新型コロナの世界的な流行が始まった20年は国内9023組、国外189組と大きく落ち込んだ。21年は国内の需要が回復し、20年比39%増の1万2540組だった。入国制限が続いた国外はゼロとなっている。

 沖縄リゾートウェディング協会の独自予測では、22年も国内客は前年比で3割以上の増加幅になり、これまで最多だった17年の1万5222組を上回る1万6900組程度を見込む。結婚式は行わないフォトウエディングが増加し、滞在日数も3泊以上の傾向がみられるという。

 一方で、挙式コーディーネーターや美容師、カメラマンといった受け入れ側の現場の人手不足が顕在化している。受け入れピークの今年10月から、チャペルや式場に空きがあっても、人手が足りず受け入れできないケースが目立つようになっているという。

 同協会の担当者は「働く人を増やしたくても、リゾートウエディングについて沖縄で十分知られていない状況がある」と指摘。県内外の教育機関への情報発信などを通じて、受け入れ体制の基盤整備に取り組む考えを示した。
 (當山幸都)