【一問一答】FC琉球の上原慎也が引退会見「家族に感謝しかない」


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引退の記者会見をするFC琉球の上原慎也選手=19日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(ジャン松元撮影)

 サッカーFC琉球のFW上原慎也(36)が19日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで引退会見を行った。上原選手への一問一答は次の通り。

 ―引退を決めたのはどのタイミングか。

 今季最終戦が終わった時期。誰にも相談はしていない。契約満了ということになって引退という決断をした。チームの力になりたいという思いがあり、今後はFC琉球のフロントとして仕事をしていく。

 ―選手生活を振り返って。

 沖縄から出て札幌で9年間、愛媛で1年間プレーした。沖縄で4年間プレーでき、幸せだった。支えになったのは家族。妻と3人の子どもたちが最後までついてきてくれた。感謝しかない。右も左も分からないプロ1年目の時に、札幌の石崎信弘監督にめちゃくちゃ怒られた。プロの厳しさを教えてくれた人で、学んだことは財産になっている。

 ―印象に残っているベストゴールは。

 琉球に来た2019年にホームで行われたアルビレックス新潟戦。1―1の同点後半に途中出場し、頭で決めた。けがから復帰して琉球で初めて決めた得点でチームの決勝点となった。

 ―チームのフロントとしてどんな仕事をしたいか。

 選手とフロントの距離が遠いなと感じている。選手とコミュニケーションを取りながら足りない部分を補いたい。県外で経験してきたことをしっかりアカデミーの子どもたちにも伝えて、彼らが成長するための土台づくりをしたい。
 (大城三太)