整備予定の道路や河川の一部が米軍施設・区域に引っかかる…沖縄県が区域の共同使用、一部返還を国に要請


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外務省の宮川学沖縄担当大使(右)に要請書を手渡す池田竹州副知事=22日、那覇市の外務省沖縄事務所

 県が整備を予定する道路や河川の一部が米軍施設・区域に引っかかって事業が滞っているとして、県の池田竹州副知事は22日、沖縄防衛局と外務省沖縄事務所を訪れ、事業の進展に必要な米軍提供区域の共同使用や一部返還を早期に実現するよう求めた。

 防衛局で要請を受けた小野功雄局長は「県の事業に支障がないように取り組んでいきたい」と述べた。

 県は3道路7河川について要請した。特に(1)キャンプ瑞慶覧喜舎場住宅地区に接している宜野湾北中城線の一部の拡幅(2)北谷町役場付近の国道58号から沖縄市山里までを結ぶ予定の県道24号バイパス整備(3)嘉手納弾薬庫内の比謝川と与那原川―を優先的な協議事項に位置づけ、協力を求めた。

 一方、池田副知事は同日、在日米軍沖縄調整事務所に対し、米軍が発注する工事の入札要件の緩和と基地内の河川の適切な管理を要請した。
 (梅田正覚)