島の魅力を作品に込めて 25日から「うるまシマダカラ芸術祭」 四つの島で48作品展示


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 【うるま】県内外で活躍するアーティストがうるま市の四つの島で作品を展示する「うるまシマダカラ芸術祭」(主催・島アートプロジェクト実行委員会、共催・うるま市、琉球新報社など)が25日から12月4日まで10日間、開催される。

モズク網を使ったアートを創るデザイン事務所「デコール」の瑞慶山成人さん(左)と南風亜矢子さん夫婦=19日、浜比嘉島
空間そのものをアートにする「インスタレーション」で表現する花城勉さん。島の空き家で安全ピンを使った作品を創る=19日、伊計島

 浜比嘉島の旧浜中学校を主会場とし、宮城島上原区・桃原区、伊計島、平安座島の各エリアで48作品が展示される。午前10時~午後5時。一日券500円で、高校生以下は無料。島の各エリアに駐車場がある。

伊計島共同売店で販売する島の特産品などをアピールする玉城正則自治会長

 「イチハナリアートプロジェクト」の後継事業として19年に始まった。3年ぶりの開催。シマダカラは「人や自然、文化は島の宝」「島だからできる芸術祭を目指す」という二重の意味がある。

 今年のテーマは「ふだんのそうぞう」。コロナ禍で当たり前の日常が揺らいだ時代に、それぞれの作家が少ない資源で環境に適応してきた島の生活や営みにまなざしを向けて作品を生み出す。各島で制作している作家らの様子を写真で紹介する。

 旧浜中学校や伊計島共同売店でオリジナルグッズなどを販売する。収益の一部は島にも還元される予定。

 各エリアの駐車場は以下の通り。【浜比嘉】サザンホープ浜比嘉駐車場、浜漁港緑地公園駐車場【平安座】平安座自治会館前駐車場【宮城】桃原公園駐車場、桃原公民館駐車場、旧上原公民館駐車場【伊計】伊計島漁港駐車場
 (古川峻)

造形作家と建築設計のユニット「スサニナツ」の荷川取大祐さん(左)と蒲池史子さん夫婦。仏壇がある二番座で先祖の魂を意味する「たま」を造り、空間をデザインする=20日、平安座島
地元の子どもたちと一緒にアートを共同制作するMEGU WAZOUSKIさん(左から2人目)=宮城島(提供)

津堅島で音楽祭も HYなど出演、26日
 

シマダカラ音楽祭を主催した神谷荘の神谷恭平さん(右)

 シマダカラ芸術祭の関連で26日、「シマダカラ音楽祭」が津堅島小中学校で初開催される。HYや神谷幸一、ちむぐくるなどうるま市にゆかりのあるメンバーがライブを披露する。

 三線を広めた赤犬子が生まれた津堅島で、音楽で島おこしに取り組む民宿「神谷荘」が主催する。チケットは既に完売。