嘉手納元駐機場への防錆格納庫移設、来月2日に住民らが抗議集会 騒音や悪臭被害懸念


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米空軍嘉手納基地(資料写真)

 【中部】米空軍嘉手納基地の住民居住地域に近い旧駐機場「パパループ」付近に防錆(ぼうさび)整備格納庫の移設が予定されている件で12月2日、同基地前で住民らによる抗議集会が実施される。参加者100人を見込み、正午から嘉手納基地の第1ゲート前で開く。第4次嘉手納基地爆音差止訴訟原告団と沖縄平和運動センター、中部地区労働組合協議会の共催。集会ではF22ラプターステルス戦闘機の配備撤回も訴える。

 航空機の腐食を防ぐ施設の移設計画は、建設地が住民居住地域に近いことから、航空機による騒音や排ガスの悪臭被害に加え、施設による環境汚染や外来機の飛来増も懸念される。米軍は米議会で予算を承認した後、来春にも建設地の文化財調査を実施する考えを示している。

 F22ラプターステルス戦闘機は嘉手納基地の老朽化するF15戦闘機の退役作業に伴い暫定配備され、8日までに14機が飛来した。

(名嘉一心)