南部土砂採取、沖縄戦遺族の声を聞いて 「ガマフヤー」が26日に糸満で公聴会、意見集約し国と交渉へ


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南部遺骨土砂採掘に対する沖縄戦戦没者遺族から意見を聴く公聴会を開くことを説明する沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表(左)=24日、那覇市泉崎の県庁記者クラブ

 沖縄戦戦没者の遺骨が混ざる沖縄島南部の土砂が名護市辺野古の新基地埋め立てに使われることに反対している、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」は26日午後4時から、糸満市西川町の西川区公民館で遺族の意見を聞く公聴会を開く。具志堅隆松代表は意見を集約し、2023年1月18日に行う厚生労働省、防衛省、外務省との交渉に臨む考え。

 公聴会は7月に南風原町で開かれており2度目。24日に記者会見を開いた具志堅代表は、南部遺骨土砂採掘問題について「一番の当事者は遺族だ」と指摘。防衛省も県も遺族から意見を聞こうとしないことを批判し「遺骨収集はまだ終わっていない。戦争で殺された人の血を吸った土砂を埋め立てに使うことは許されない」と強調した。

 併せて、辺野古新基地だけではなく那覇軍港の浦添移設でも南部遺骨土砂が使われる可能性があると指摘し、二つの計画を撤回するよう求めた。

 また、戦没者遺骨収集推進法に基づく集中実施期間の延長なども求めた。

 ガマフヤーは今後も各地で公聴会を開く予定。問い合わせは具志堅代表090(3796)3132。

(安里周悟)