那覇のマチグヮーから起業にチャレンジ!老舗菓子店にトライアルキッチンとカフェ 女性4人「3Be」が支援拠点を計画


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3Beの(左から)下地小夜子さん、前泊選香さん、平良天李さん、外間有里さん=16日、那覇市牧志の外間製菓所

 【那覇】那覇市の中心商店街などに関わってきた女性4人のチーム「3Be(スリービー)」が、商店街に起業や副業への挑戦を支援する拠点をつくろうと計画している。市場本通りの水上店舗1階にある老舗菓子店「外間製菓所」にトライアルキッチンとカフェを、水上店舗2階にセミナーなどを開催できるスペースを整備し、2023年1月の運営開始を目指す。

 3Beのメンバーは下地小夜子さん(40)、前泊選香さん(37)、平良天李さん(30)、外間有里さん(30)。外間さんは外間製菓所の3代目で、4人は商店街の活動や沖縄総合事務局の「輝き女性塾」などを通して出会った。「自分らしい働き方、生き方を見つけ、チャレンジできる場をつくりたい」と3Beを立ち上げた。

 外間製菓所の一画を改装したトライアルキッチンは「自分で作ったお菓子を販売してみたい」という人に貸し出す予定だ。市場本通りは観光客も地元の人も訪れるため、マーケティングに適しているという。併設するカフェは起業などについて相談できる場にする。

 2階のオフィス兼ワークスペースは会議やセミナーの場として貸し出す。1月から3Be主催で起業や副業について学ぶ「はじめの一歩塾」を開き、販売やサービス提供を実践するテストマーケティング会も開く計画だ。クラウドファンディングのサイト「キャンプファイヤー」で12月15日まで資金を募っている。

 代表の前泊さんは「起業や副業に挑戦したくても何から始めたらいいのか分からないという人はけっこういると思う。初めの一歩をサポートしたい」と話す。商店街への波及効果について「3Beにやる気やパワーのある人が集まることで、商店街の方々と互いの得意なことを生かしながら盛り上げていけたらいい」と展望した。

(伊佐尚記)