エナジックが初優勝 県高校野球1年生大会 今年創部の部員15人、地域の応援を力に


社会
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エナジック―宜野座 7回1死二、三塁、適時内野安打を放つエナジックの金城琉生=29日、宜野座村のかりゆしホテルズボールパーク宜野座(ジャン松元撮影)

 高校野球の第47回県1年生中央大会最終日は29日、宜野座村のかりゆしホテルズボールパーク宜野座で決勝を行い、エナジックが3―0で宜野座を下し、初優勝を飾った。エナジックは初回に2点を奪い、主導権を握った。七回にも1点を追加し、投手陣は古波藏虹太、大城颯斗、新里哲弥の継投で無失点に抑え、そのまま逃げ切った。宜野座は好機をつくったが、エナジックの粘り強い守備の前に本塁までランナーを進めることができなかった。

部員15人 地域の応援力に

 宜野座とのやんばる勢対決を制し、今年創部のエナジックが1年生大会の頂点をつかんだ。一回に古波藏虹太の適時打で先制点を奪い、この回で2得点。序盤で先制パンチを浴びせた。七回は死球の後、龍山暖が左前二塁打を放ち、無死二、三塁と得点圏にランナーを進めた。守備の乱れもあり金城琉生の内野ゴロで1点を追加し、さらに引き離した。

 最大のピンチは四回だった。無死二塁とされ、続く打者に左中間を抜ける安打を放たれた。三塁を踏んで一気にホームを狙う宜野座の走者に対し、レフトの玉城琉恩が好返球し生還を許さなかった。

 準決勝で興南を破ったことも大きな自信につながった。部員15人に対し、神谷嘉宗監督の教え子3人を含むコーチ4人で選手を指導している。週1回は名護市瀬嵩の区民らに混じり清掃活動を行う。練習には地元の子どもたちや、おばあちゃんらが見学に訪れるといい、地域からの応援も受けての勝利だった。

 新里哲弥主将は「1回戦からベンチワークが良く、コーチ陣も盛り上げてくれた。守備や体力の面で課題があり、冬のトレーニングでさらに磨きをかけたい」とさらなる高みを見据えた。
 (大城三太)


エナジック
200 000 100│3
000 000 000│0
宜野座

(エ)古波藏、大城颯、新里―龍山
(宜)比嘉快、大城康、許田壱―比嘉直
▽二塁打 龍山(エ)、許田壱(宜)