朝ごはんでタンパク質を摂ろう! 「たべる教科書」で児童らが料理に挑戦 沖縄・豊見城


社会
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タンパク質が手軽に取れるトースト作りに挑戦する児童ら=11月23日、豊見城市のTOYOSAKIプラットフォームセンター

 【豊見城】体を構成する重要な栄養素タンパク質について学ぶイベント「朝から!たんぱく摂(と)ろうかい」が11月23日、豊見城市のTOYOSAKIプラットフォームセンターであった。県栄養士会副会長の笠原寛子さんが一日に必要な栄養素や朝食の重要性などについて説明したほか、調理体験用の食材がセットになっている「たべる教科書」を使って、子どもたちが朝食作りに挑んだ。

 イベントは食品メーカーの明治、伊藤ハム米久ホールディングス、マルハニチロの3社が共同で立ち上げた「めざせ1日80グラム!たんぱく摂ろう会」が主催し、県内の小学生10人とその保護者らが参加した。厚労省によると、高齢化や過度な減量などを背景に日本人のタンパク質摂取量は減少傾向にあり、現代日本人の摂取量は1950年代と同水準まで低下している。タンパク質は筋肉や内臓、免疫物質などの材料となるほか、体を動かすエネルギー源にもなる。

 イベント前半はタンパク質の重要性を学ぶ座学があり、笠原さんは「まずは食べることに興味を持ってほしい。子どもは特に朝食でタンパク質を取ってほしい」と呼びかけた。後半は「たべる教科書」にセットされた食パンやツナフレーク、ドライソーセージなどの食材を使って手軽にタンパク質が取れるトーストを作った。児童たちはソーセージの形やマヨネーズの量などを自分好みにアレンジした。

 宇栄原小5年の児童(11)は「朝ご飯はあまり食べないが、今日のイベントで朝食の大切さを知った。これからは食べたい」と話した。

 安謝小5年の児童(11)は「初めて作った割には上出来だった。家でも料理に挑戦したい」と笑顔を見せた。
 (吉田健一)