九州中学駅伝女子・東風平が13位 3人が自己ベストで貢献 男子は名護が15位


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 中学駅伝の第42回男子・第34回女子九州競走大会は3日、今帰仁村総合運動公園村民運動場周辺コースで行われ、男女各18チームが出場した。女子(5区間、12キロ)は東風平(神谷早紀、具志堅妃南、國吉優美香、友利優衣、金城蘭)が43分8秒で13位、安岡(川瀬水紅、池田杏、具志堅怜佳、喜友名結、喜友名悠)は44分26秒で16位、佐敷は46分で17位、国頭は46分21秒で18位だった。男子(6区間、20キロ)は名護(比嘉七斗、仲村実敏、野田琉仁、大城執逢、座間味遼大、天久明)が1時間9分25秒で15位、豊見城(田嶋大碁、杉本真昊、宮城愛士、三橋海斗、海勢頭璃空、大宜見大翔)は1時間9分59秒で16位、北中城は1時間10分26秒で17位、今帰仁は1時間13分45秒で18位でゴールした。


全国向け「30位台目指す」 女子・東風平

 女子は東風平の13位が最高位だった。1区神谷早紀、2区具志堅妃南、5区金城蘭が自己ベストを更新する力走でチームに貢献した。2年の神谷は3キロを10分10秒で駆け抜けたが「先頭集団に食らいついていこうとしたけど、差を付けられてしまった」と悔しがる。「もっと記録は伸ばせる。全国大会(18日・滋賀)では9分台を狙う」とやる気をたぎらせる。
 

東風平の2区走者・具志堅妃南(手前右)にたすきをつなぐ1区走者・神谷早紀=3日、今帰仁村総合運動公園(ジャン松元撮影)

 1年の具志堅は2キロを7分ちょうどで走り、「目標の6分台まであと少し」と自己記録と向き合う。3年の金城は「前の選手を抜くことだけ考えていた」と射程距離に捉えた相手をレース中盤の下り坂で追い抜き順位を一つ上げた。

 けがで県大会を欠場していた國吉優美香主将は「コンディションは良くなかったが、ベストは尽くせた。気を抜くことなく全国に向けて調整したい」と、残された2週間での練習に意欲を示す。

 中山美裕監督は「8位入賞を目標にしていたが、九州はレベルが高かった。ただ、地元沖縄で九州を経験でき、視野を広げることができた」と成果を語る。全国に向け「30位台を目指したい」と決意を込めた。

(大城三太)


悪天候、エース欠場乗り越え 男子・名護

名護の5区走者・座間味遼大(左)にたすきをつなぐ4区走者・大城執逢=3日、今帰仁村総合運動公園(ジャン松元撮影)

 男子レースは、強風と大雨で視界が遮られるほどの荒天の中で行われた。

 15位の名護はエースの渡久地政朝が高校入試の面接日程と重なり欠場。県大会とは順番を大幅に変えて臨んだ。1区に比嘉七斗、2区に仲村実敏と、それぞれ2年生を据えた。仲宗根直也監督は「2人がよく頑張ってくれた。仲村の9分台は大きな収穫」と手応えを語った。県大会より23秒縮めた仲村は「こんな雨での走りは初めてだったが、応援が後押ししてくれた。タイムは満足していない」とさらなる高みを見据えている。

 4区を任された3年の大城執逢(とあ)は「エースの渡久地がいなくて不安もあったが、視界も悪い中、チームみんなで頑張ることができた」と振り返る。全国に向け「今までの練習の成果を出し切り、自己ベストを出せるようしたい」と集大成の走りで挑む。

(大城三太)