沖大野球部の大城監督、今月で退任 中日・仲地投手のドラフト指名も見守り 選手兼監督のスタートから30年「積み重ねあってこそ」


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沖縄大野球部の関係者から花束や記念品を受け取る大城貴之監督(中央右)=3日、那覇市の八汐荘(金良孝矢撮影)

 沖縄大野球部で30年目のシーズンを終えた大城貴之監督(51)の慰労会が3日、那覇市の八汐荘で開かれた。大城監督は12月末で退任する。昨年は全日本大学選手権に初出場し、今年は教え子の仲地礼亜投手が県内大学初のドラフト1位指名された。大城監督はあいさつで「今までの学生、歴史の積み重ねがあってこそ、ここまで来させてもらった」と周囲に感謝した。

 大城監督は1971年生まれ。知念高を経て沖大へ入学し、1993年の4年時に選手兼監督となった。94年に大学職員に採用され、本格的に監督人生をスタートさせた。「最初の10年はもがいてた」と言い、「最後の10年で成果を少し出せた」と振り返った。今後は副部長として部に関わる。慰労会は同級生や教え子ら約100人が駆け付け、思い出話に花を咲かせた。大城監督が就任時に主将だった仲村常司さん(50)は「仲地君がドラフト指名された時、隣で号泣していたのは、30年の集大成だと感じた」とねぎらった。

 来年1月1日から監督に就任する池村貴志助監督(45)は「教えを受け継ぎ、新しい歴史を築けるよう頑張っていく」と述べた。

(金良孝矢)

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