最年少の参加となった開邦高校2年の宮城心輝(しんき)さん(16)=那覇市=は、初めてのフルマラソンを見事完走した。4時間48分55秒でゴールし、目標の5時間以内を達成した。
「うれしい。友達の応援もあって走れた」と笑顔を輝かせた。
普段はバドミントン部で汗を流しており、持久力には自信がある。16歳以上という参加年齢に達したため、念願のNAHAマラソンに初挑戦した。
軽やかにスタートを切ったが、25キロ地点あたりから苦しくなり「走るのをやめたくなった」。
だが沿道から次々と差し出されるスポーツドリンクやバナナ、黒糖などが栄養補給になり、「何回か生き返ってペースを上げられた」と振り返る。
30キロ地点からは足取りも軽くなり、「ゾーンに入って走るのが楽しかった」と話す。一緒に走った父は途中で脱落したが「完走できるよ」と声援をもらい、父の分も走りきった。
来年は受験生のため再挑戦するかは未定だが、「また走りたい」と意気込み、4時間半を切ることを目標に掲げた。
(中村優希)