コロナ禍経て待望の介護職員、ミャンマーから2人が沖縄・伊是名島に 利用者の笑顔引き出す


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伊是名島での仕事に意欲を見せる(左から)ウィンさん、ミーミーさんと伊禮弘宜理事長=11月29日、伊是名村の特別養護老人ホームチヂン園

 【伊是名】伊是名村の特別養護老人ホームチヂン園では11月25日から特定技能1号の資格があるミャンマー人のウィンさん(35)とミーミーさん(30)が介護職で働き始めた。

 人手不足を解消するため、園ではミャンマーからの職員の採用は数年前から計画されていたが、来島直前にコロナ禍が起こり中断し、今回ようやく待望の採用となった。

 ウィンさんは体の不自由なお母さんを支えたくて介護の勉強をして日本に来た。ミーミーさんは介護の仕事につくのは初めてだが、この数日で慣れてきたと言い、利用者の女性に親しみを込め話しかけ、笑顔を引き出していた。

 2人は日本語を勉強して話すのは不自由ないが、漢字は難しく、利用者の名前の漢字から覚えていっているという。伊禮弘宜理事長は2人の印象を「とても真面目で、介護職に若い方が来てくれてとても喜んでいる」と笑顔で話した。

 2人は島内でも慣れないうちは看板の漢字が読めなかったり道に迷ったりしたが、「島の方が親切で優しくて困った時も助けてくれてうれしかった」と話した。「職場の先輩のおうちで夕食をいただいた。お刺し身や島の食事がたくさん出てきてびっくりした」と伊是名島のおもてなしであるイヒャジューテーも早速体験したようだ。
 (比嘉陽子通信員)