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【沖縄】沖縄市の宇良永子さん(72)がこのほど、県内女性最高齢で剣道7段に合格した。最高位8段に次ぐ段位で、初受験で合格した。女性で7段取得は県内で6人目という。球陽高校剣道部で指導しており、生徒たちと合格を喜んだ。宇良さんは「成長はまだこれからだ。今後も多くのことにチャレンジしたい」と前を見据える。
大学卒業後は県内初の女性警察官に採用され、県警初の女性巡査部長にも就いた。教職に転身し、小学校校長などを務めた。忙しさから稽古に打ち込む時間をつくれずにいたが、退職後64歳で再び稽古に励み、66歳で6段に合格した。7段は11月の審査会に参加し合格した。
現在は球陽高校剣道部で指導する。宇良さんは「生徒たちの剣道は真っすぐできれいだ。指導していて初心に戻れる。7段合格は生徒からのパワーが大きい」と目を細める。剣道部主将の伊波小春さん(17)は「先生の指導はとても分かりやすい。いくつになっても挑戦を続けていて尊敬する」と目を輝かせる。
最高位8段は、7段を取得してから10年以上の修行期間を経て、受験資格が得られる。宇良さんは「最高齢で合格したことで、若い人たちへの励みになってほしい。女子剣道の発展に貢献したい」と後輩たちにエールを送った。
(石井恵理菜)